水星磁気圏探査機みお

[ISAS news] BepiColomboサイエンスチーム会議をドイツ・ミュンスターで開催 (村上)

2023年11月24日

現在、国際水星探査計画BepiColombo探査機は水星に向けて順調に航行を続けています。2023年6月には3回目の水星スイングバイを実施し、想定通り軌道を調整しただけでなく、水星磁気圏の科学観測にも成功しました。得られたデータは過去2回の水星スイングバイ観測と比べてもひと際素晴らしく、各機器チームが嬉々として鋭意解析を進めています。


そうした状況のなか、2023年9月にBepiColomboのサイエンスチーム会議がドイツ・ミュンスターで開催されました。ミッションの立ち上げから長い歴史をもつBepiColomboでは慣習的にサイエンスチーム会合をヨーロッパと日本で交互に開催してきており、今回は2022年11月の神戸開催以来となります。各機器チームによる最新の水星スイングバイ観測結果の報告を中心に、ミッション及び探査機の最新状況の共有や小グループに分かれての集中的な議論など非常に濃い5日間となりました。過去2回の水星スイングバイ観測による科学成果はすでに論文が出版されつつあり、ISASウェブサイトにもトピックスが掲載されています。まだまだ後続も予定されていますので、引き続き科学成果の報告にご期待下さい。


ちなみに開催地となったミュンスターは、BepiColomboプロジェクトサイエンティストであるJohannes Benkhoff氏が学生時代に過ごした青春の地とのこと。そんなJohannes氏も来年にはプロジェクトサイエンティスト職を後進に譲る予定です。BepiColomboには引き続き関わるものの、長年このミッションを牽引した頼れるリーダーであり筆者にとっては信頼しきりの"相棒"です。寂しさと感謝の思いを抱きつつ、深夜のバーでシュナップス(ドイツの蒸留酒)をあおりながら思い出話に花を咲かせました。


 2025年12月の水星到着まで約2年と近づきつつあり、水星スイングバイも残り3回(2024年9月・12月・2025年1月)を残すのみです。「みお」にとっては水星到着後の分離・伸展運用が最もクリティカルであり、現在もプロジェクトチームが精力的に準備を進めています。BepiColomboの水星までの旅を引き続き応援お願いします。

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   図 ドイツ・ミュンスターで開催されたBepiColomboサイエンスチーム会議での集合写真

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